2024/08/30 12:56



「食べものをつくる人になりたい」
 
あるときそう思ったのが、自分が江田島に
移住するそもそものきっかけでした。
 
食べものをつくる。農家。農業者。
 
 
神奈川で会社員や移動本屋をやっていた自分が
そのように思うようになったきっかけは、
やはり2011年の東日本大震災でした。
 
当時、渋谷のオフィスビルで働いていたわたしは、
3月11日当日は横浜まで歩いて帰りました。
 
東京・神奈川で使っている電気が
じつは福島で作られていること、
電気がなければ電車が止まり、
電車が止まれば仕事にすら行けないこと。
 
恥ずかしながら、そうしたことを、当時のわたしは
自分ごととして理解できていなかったです。
 
また、食料についても同様でした。
 
当時、神奈川や東京では、放射能の影響を考慮して、西側の野菜をとったほうが良い、という動きがあり、
スーパー等でよくよく野菜を眺めてみると、
そもそもが首都圏で作っているものは
ごく少ないことを痛感しました。
 
毎日満員電車に乗り都心に行き、
パソコンを使って仕事をしているけれど、
電気も野菜も身近であまり作っていない。
いわゆる田舎に「生産」をまかせ、首都圏の
自分たちはそれを買うことで暮しが成り立っている。
そのことがとても衝撃的でした。
 
自分の生活がどこかふわふわしてるというか、
基盤や土台がないような感覚を当時感じました。
 
そこから直感的に湧き上がってきたのが、
「将来は食べものをつくる人になりたい」
という思いでした。
 
当時ですでに30歳を過ぎてはいましたが^^
  
 
それからしばらくして出会ったのが
江田島のオリーブプロジェクトであり、
地域おこし協力隊という仕事でした。
 
そこからは一気に流れが動き出し、
早いもので移住して8年が経ちます。
 
あれから、西日本豪雨があり、コロナ禍があり、
猛暑、日照り、雨不足、気候変動、
円安、そして最近の米不足など。
 
今の自分はどうでしょう。
あのときの自分は、どんな暮らしを、
どんな生き方がしたかったのか。
 
台風で静かに過ごす時間に、
もう少し考えてみようと思います◎
 
 
わたしの住む広島県江田島市能美町では
8/28 14時からの累加雨量は55ミリ。
激しく降ることもほとんどなく、
現在も小雨で風もほぼなし。穏やかです。
 
オリーブ園への被害はおそらく無さそうです。
 
どなたさまも引き続きご安全に。
 
 
🐾🐾おまけ
 
この数日は気温もやや穏やか。
少し涼しくなり、猫社長も日中から
元気に走り回ってパトロールに励んでいます。
 
その疲れが早速出たのか、今日は再びおネムです笑