2026/05/28 16:16
島ごころの奥本さんにご紹介いただき「BONAPOOL/ボナプール楽生苑」を訪ねました。
「社会福祉法人新生福祉会」さんが営む施設。設計は伊東豊雄建築設計事務所。
こちらではもともと柑橘の加工/搾汁設備を見ることが目的だったのですが、農福連携への興味関心が高まっているわたしと福田さんにとってはとても意義深い見学時間となりました。
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いただいた資料から抜粋します。
ボナプールのコンセプトは「就労支援施設と宿泊施設が融合した『体験型福祉施設』」
「体験型福祉施設」というワード自体が自分にとっては新しい概念でした。
ざっくりいうと、障がいのある方の就労支援施設(就労継続支援B型事業所)でありながら、宿泊施設も運営している、ということです。
施設には、
▼bona labo:柑橘加工場
・農家さんが持ち込むレモンやミカンを搾汁加工
・就労者(障がいのある方)が洗浄~搾汁~充填などの作業を実施
・加工品の一部は施設内のショップでも販売
▼ランドリー
・宿泊施設のシーツ等の洗濯を就労者(障がいのある方)が担当
▼客室:
・観光客や就農体験者が中長期で泊まれる
・シングル、ツイン、ドミトリー(男女共用、女性専用あり)
・1泊8,800円~
・客室の壁には自転車をかけられるなど瀬戸田ならではの心遣いも
・客室の清掃やリネン交換を就労者(障がいのある方)が担当
▼交流スペース
・カフェでドリンクやスイーツを楽しめる
・みんなのキッチン
・レンタルキッチン
・料理教室や飲食提供体験にも使用可能
などが整備されています。まさに「地域に開かれた福祉施設」だなと感じました。施設がとてもきれいで光も眩しく、「次回はここに泊まってみたい」どころか「ここに住みたい」と思いました笑
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お話を聞いていくと、
・障がいをもつ人の就労施設が遠い
・観光客のための宿泊施設が足りない
という瀬戸田の地域課題を背景に生まれた場所だということがわかりました。
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一般的に、移住者がその土地を選ぶ理由には、「安心して働ける(楽しい)仕事がある」「良い家がある」「地域とつながれる導線がある」「生きがいややりがいを感じられる」ことが大切なのだと思っていますが、当然ながら、それは障がいのある方にとっても同じことが言えますよね。
2月に行った広島県農福連携セミナーで、石川県の社会福祉法人「佛子園」の方が「福祉は地域に雇用をつくることができる」と言っていたのが今も頭に残っています。
良い施設があれば、そこで生まれ育った人がその土地を出ずに留まる理由にもなるし、よそからその場所を選んで移り住む理由にもなる。
障がいのある方が働き、さらに商品を生み出していくと、ともに働く社会福祉法人スタッフも増えていく。結果的に地域に「働ける場所」「いれる場所」「いきがい」「やりがい」が増えていく。その循環が雇用であり、元気な地域の維持になる。それまでのわたしには目から鱗の発想でした。
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「福祉」というとどうしても「守り」のような印象をもっていましたが、ボナプール/新生福祉会さんのように地域との新しい結び目を作っていくような「福祉」もあることが知れてとても勉強になりました。
福祉と地域、福祉と農業、福祉と観光、福祉と交流が共存する場所。
「隣の芝生は青い」ではありませんが、正直とっても羨ましくなりました。そして、農業側から自分たちに出来ることもまだまだあることを感じました。こうした柔軟な発想の出来る地域が、人口減少高齢化社会のなかでも「豊かな暮らし」を作っていくんだろうなあ、なんてことを思いました。
ご丁寧にご案内してくださった乃美さん、本当にありがとうございました。

※帰ってから検索してさらに「ボナプール」さんのことを調べました。
